アトピーを正しく理解しよう
年齢ごとに原因が違う?
幼少期は食べ物に対する抗体が陽性になる割合が高く、学童期はダニやほこりの陽性率が高くなります。
またスギや花粉に対する抗体が陽性になるのも比較的年長になってからです。
ただ、アトピー性皮膚炎の発症の原因は年齢に関係なく、遺伝子的素因が関係します。
アトピー性皮膚炎はアレルギーの一種?
アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患のひとつです。その理由は、アトピー性皮膚炎の患者さんは、ぜんそくやアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を合併する人が多く、その家族にもアレルギー性疾患をもつ人が多いからです。
また、ダニやハウスダストに対する抗体が陽性になるケースも多いことからアレルギーの一種に分類されています。
アレルギーを引き起こす原因となるものを「アレルゲン(抗体)」といい、ダニやハウスダストのほかスギ、ブタクサなどの花粉、カンジダなどのカビの仲間が、アトピー性皮膚炎を悪化させる
アレルゲンと考えられています。
幼少期では、タマゴ、牛乳、大豆などの食物もアレルゲンとなる可能性があります。
ただ、アトピー性皮膚炎の患者の2割が食物に対して、正常な値をしるすので、一概に食物がアレルゲンとは言えません。
アトピー性皮膚炎とはどんな病気?
アトピー性皮膚炎は湿疹と言うカテゴリーの病気で、幼少児期に発症し、慢性の経過をたどりながら年齢ごとに特徴のある症状をあらわしますが、成長するとともに徐々に症状は軽くなっていきます。
よくなったり、悪くなったりしますが、症状は持続するので、すぐに治ることはありません。
乳児期には顔面、頭部のほか、わきの下、ひじの内側やひざの裏側などに湿疹ができます。
離乳食を食べ始めると、よだれや食べ物の刺激で口のまわりの症状が悪化したります。
2、3歳の頃では、全体的に皮膚の乾燥が目立つようになります。
最近、アトピー性皮膚炎の患者が増えてきています。
都市部と農村部を比較すると都市部の患者さんが多く、また発展途上国より先進国での発生が多いことから、
機密性の高いマンションなど都市型生活にも原因がありそうです。
機密性が高いと部屋の中のダニが増殖することがわかっています。
アトピー性皮膚炎は一種の文明病ともいえるでしょう。
アトピー性皮膚炎の原因が知ることが大切
アトピー性皮膚炎の原因には遺伝的素因と環境要因におおきく分けられます。
遺伝的素因とは、アトピー性皮膚炎になりやすい体質です。環境要因はダニやほこりなどいわゆるハウスダストです。
私の両親はアレルギーもなく、もちろんアトピー性皮膚炎にもなったことはありませんが、私はアトピー性皮膚炎になりましたから、いちがいには遺伝がすべてとも言えないと思います。
私の30年の経験から、何がアトピー性皮膚炎を悪化させていたのか、わかるのに本当に苦労しました。
その季節や年齢によっても反応するものが違います。
また一度悪化してしまうと、なにもかもに反応してしまうようなものでした。
アトピー性皮膚炎はいろんな要因が複合的に絡み合っており、その物質を特定するのは大変難しいと思います。
アレルギーより、ずっとたちが悪いのです。
長い生活サイクルの中で経験的に見つけて行く必要があります。
それら原因を見つけられれば、あとはその原因とうまく付き合えばいいのです。
でも私は、それら原因にも耐えられる体になることが最終目標だと思います。
離乳食に早くからタマゴは駄目?
タマゴは食物の三大アレルゲンのひとつです。
乳児はまだ消化管の発達が十分ではないので、タマゴのたんぱく質に対する抗体ができてしまう可能性があります。
抗体ができたからといって、かならずしもその食物にアレルギー反応をしるすわけではありませんが、早くからタマゴを食べさせないほうがよいでしょう。
牛乳、大豆も三大アレルゲンですので、タマゴ同様、むやみに早くから食べささないほうがよいみたいです。
小学生の子供のアトピー性皮膚炎は治る?
アトピー性皮膚炎の症状をもった子どもは、5歳以下で発症する人は、約80%で、そのうち70%が小学校入学までに症状が軽くなり、中学校卒業までにはほとんどの人が治ると言われています。
その子ども子どもによって症状が違いますし、それに治り方もまちまちなのでいちがいに言えないと思います。
実際私の場合もよく医者から「中学生になったら治るからね」ってよく言われましたが30歳になってもなおりませんでした。
私にも二人の子どもがいますが、下の娘の症状をみているとアトピー性皮膚炎です。
現在幼稚園の年長ですが、今のところ大きくなるにつれて症状も軽くなってきています。
女の子ですが私がとった治療方法で治してやりたいと思っています。
また、中学になって治る人もいますが、私のように思春期にひどくなる場合もあります。
長い生活サイクルの中で原因をみつけ、その人にあった治し方を見つけるのが大事だと思います。
アトピー性皮膚炎は遺伝しますか?
アトピー性皮膚炎は遺伝的体質によって発症する病気です。
ただし、必ずしも遺伝する病気とは限りません。
遺伝する可能性があると言うだけです。
アトピー性皮膚炎は遺伝的要因のみで発症を100%説明できるものではなく、環境的要因も大きくかかわっています。
私の両親はアトピー性皮膚炎はまったくありませんでしたが、私は重度のアトピー性皮膚炎になりました。
また、私は3人兄弟ですが、一番上の姉と私はアトピー性皮膚炎で、末っ子の次男だけはアトピー性皮膚炎はまったくでませんでしたね。
結婚して、今私には二人の娘がいますが、上の娘は全くアトピー性皮膚炎はでておりません。
ただし、末っ子の娘の肌質は私と似ており、アトピー性皮膚炎の症状がでています。
ですから、いちがいに遺伝が原因と決め付けることはできないと思います。
アトピー性皮膚炎と抗体IgE
ウイルスや細菌などから体を防御するために抗体が作られます。
この抗体にはいくつか種類があり、アレルギー反応を引き起こす抗体がIgEで、ウイルスや細菌などから体を防御するための抗体はIgGです。このIgEが多く作り出されるとアトピー性皮膚炎などのアレルギーを発症してしまいます。
アレルギーの発症は、両親の遺伝によりある程度は左右されてしまいます。
ただ胎児期・乳児期・幼児期を通じて、環境の中の多くの要因にも、発症が影響されていることも近年わかって来ています。
当サイトの妊娠中の食事が影響する?を参考にしてください。
胎児は妊娠後期から自分で抗体をつくりだします。
そのため、妊娠後期からは卵・卵製品、牛乳、乳製品、鶏肉などを控えめにした方が良いそうです。
またダニやハウスダストからアトピー性皮膚炎を起こさないためにも生活環境を清潔にしておきましょう。
また産後、母乳育児をする場合は、高カロリー、高脂肪、高糖分、卵、牛乳、乳製品などを多く食べることで、アレルギーが発症しやすくなるので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎治療 薬物療法の基本例
アトピー性皮膚炎 ガイドライン2005 薬物療法の基本例には以下のように書かれています。
各重度については、アトピー性皮膚炎治療 重度の定義を参照して下さい。
軽症
外用薬
●全年齢:ステロイドを含まない外用薬。必要に応じてステロイド(マイルド以下)
内服薬
●必要に応じて抗ヒスタミン、抗アレルギー薬
中等症
外用薬
●2歳未満:ステロイド外用薬(マイルド以下)
●2歳~12歳:ステロイド外用薬(ストロング以下)
●13歳以上:(ベリーストロング以下)
内服薬
●必要に応じて抗ヒスタミン、抗アレルギー薬
重症
外用薬
●2歳未満:ステロイド外用薬(ストロング以下)
●2歳~12歳:ステロイド外用薬(ベリーストロング以下)
●13歳以上:ステロイド外用薬(ベリーストロング以下)
内服薬
●必要に応じて抗ヒスタミン、抗アレルギー薬
最重症
外用薬
●2歳未満:ステロイド外用薬(ストロング以下)
●2歳~12歳:ステロイド外用薬(ベリーストロング以下)
●13歳以上:ステロイド外用薬(ベリーストロング以下)
内服薬
●必要に応じて抗ヒスタミン、抗アレルギー薬
※原則として一時入院
これに当てはめると、医者から入院をすすめられた私はやはり、最重症患者だったんですね。
でも今は完全にアトピー性皮膚炎は静まっています。
毎日の保湿によるスキンケアやタバコの煙から避けるなど、日々注意は忘れておりません。
アトピー性皮膚炎治療 ガイドライン2005 ステロイド
アトピー性皮膚炎治療 ガイドライン2005 の薬物療法の基本には、以下のようなことが書かれています。
ステロイド外用に際して、次の点に留意する。
①顔面にはステロイド外用薬はなるべく使用しない。
用いる場合、可能な限り弱いものを短期間にとどめる。
②ステロイド外用薬による毛細血管拡張や皮膚萎縮などの副作用は使用期間が長くなるにつれて起こりやすい。
③強度と使用量をモニターする習慣をつける。
④長期間使用後に突然中止すると皮疹が急に増悪することがあるので、中止あるいは変更は医師の指示に従うように指導する。
⑤急性増悪した場合は、ステロイド外用薬を必要かつ十分に短期間使用する。
⑥症状の程度に応じて、適宜ステロイドを含まない外用薬を使用する。
⑦必要に応じて抗ヒスタミン、抗アレルギー薬を使用する。
⑧1~2週間をめどに重症度の評価を行い、治療薬の変更を検討する。
私の場合、顔は掻きみしって、遠くから見ると日焼けして真っ赤になってるようでした。軽めのステロイドでは効かなくなり、体に塗るステロイドを顔にも塗っていたこともあります。今から思えは、早く治したい、普通に顔を上げて歩ける顔になりたいと思ってやっていたことが、全く逆だっと言うのがわかります。
上記にも書かれているように急にステロイドを止めると、副作用で今まで抑えられていたものが一気に噴出すようにアトピー性皮膚炎が悪化しました。
適宜ステロイドを含まない外用薬を使うことは重要だと思います。

