アトピーを正しく理解しよう
アトピー性皮膚炎の原因は?
アトピー性皮膚炎を引き起こしている原因には以下のようなものがあります。
1.ダニ、ほこり
ダニはアトピー性皮膚炎の患者に一番多いアレルゲンです。アトピー性皮膚炎の患者の約7割がダニに陽性だそうです。
アトピー性皮膚炎のアレルゲンになるダニは血を吸うダニではなく、人や動物の毛やフケ、食べ物のカス、カビなどをエサとして室内で繁殖するチリダニ類の仲間です。これらは、高温多湿を好み、気温20度~30度、湿度50%で爆発的に増殖します。
2.食べ物
アレルギーを引き起こしやすい成分はたんぱく質で、タマゴ、牛乳、大豆を三大食物アレルゲンと言います。しかし、実際に食物がアレルゲンになっている患者は少なく、安易な食事制限は成長障害のデメリットを生じます。食べ物に対する陽性率は、乳児期では70%~80%ですが、幼少期には、10%程度に減少します。
3.花粉
花粉が体の中に入り、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させたりすることもあるそうです。
花粉が多く飛ぶ季節には、洗濯物や布団を外に干すのをやめたりなどの注意も必要です。
4.ストレス
過労・ストレス・睡眠不足はアトピー性皮膚炎を悪化させるので、十分注意が必要です。
アトピーの方の多くは乾燥肌
アトピー性皮膚炎の多くの方に「乾燥肌」があげられます。
アトピー性皮膚炎の方の肌は抵抗力が弱いため、細菌感染やウイルス感染を起こしやすいと言われています。また感染すると抵抗力が弱いため、体の広い範囲に広がって重症になることがあります。
細菌感染では黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌、
ウイルス感染ではヘルペスウイルスや水いぼウイルスがよくみられます。
ヘルペスウイルスは、口の周りなどの皮膚に2~5mmぐらいの小さな水疱があらわれる病気です。
アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
かゆみを伴う発疹が出て、かゆくてかゆくてたまりません。
かゆくてたまらない為、かいてしまい、皮膚を傷つけどんどん悪化していくこともあります。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら長期に続く皮膚炎なのです。
初期の頃は季節の変わり目などによくでて、汗をかいたりするとよけいにひどくなったりします。
発疹は目、耳、首などひどくなると全身にでたりします。
約80%の患者は5歳までに症状があらわれるとも言われています。
原因は「アトピー体質」と言う遺伝的な要素が環境的なものとからみあって発疹がでるようですが、詳細はまだわかっていないようです。
環境的なものと言うのは、ダニであったり、食べ物であったりといろいろな要素(アレルゲン)をいいます。
よく人にアトピーは遺伝する?って聞かれますが、両親ともアトピーの場合50%の確立で遺伝するそうです。私にも娘が二人居ます。私の妻はアトピーはもっておりませんが、その娘の二人とも小学校に入学するころまでアトピーの症状がありました。ですが少しずつですがその症状も和らぎ、今はアトピーの症状もほとんど出ていません。思春期の頃に再発するかもしれませんので要注意って感じです。アトピーの原因にストレスもありますから、アトピーの因子をもっている場合は日ごろからケアも大事だと思います。
アトピー性皮膚炎はなぜ起こるの?
私たちのからだは、外部からウイルスや細菌などの異物が侵入してくると、それをやっつけようとする力を持っています。それが免疫です。
免疫の中心的な働きをしているのがリンパ球です。
このリンパ球がたんぱく質の一種である「抗体」を作り出し、異物と結合し、抗原を無力化し排除します。
しかし、この免疫システムが過剰に作用して、本来人体に害の無いものに対しても抗体を作ってしまうこともあります。これがアレルギーです。
昔はあまりアトピーって知られていない病気でしたが今はほんとアトピーの子供や大人の人が増えましたね。自分がアトピーって言うのもあって特にアトピーの人が目に付いたりします。周りの人は普通に接してあげましょうね。私ところの下の娘もアトピーを持っているようで目の周りなんかを掻いて赤くなってます。まだ小さいのでもう少し様子を見てます。
アトピー性皮膚炎の定義
アトピーと言う言葉は、ラテン語で「奇妙な」、「とらえどころのない」などの意味を持っています。
また、日本皮膚科学会の作成した「アトピー性皮膚炎の目安」によれば以下のような特徴があります。
1.かゆみがあること
2.アトピー性皮膚炎を引き起こす遺伝的な体質がある人に幼少時に発症し、成長するに従って各年齢層に特徴的な症状をしるしながら、だんだとよくなっていくこと。
3.慢性・反復性の経過をたどること。
アトピー性皮膚炎は乳児では2ヶ月以上、その他の年齢層では6ヶ月以上症状がつづくものとされています。
一番の特徴は「かゆみ」
アトピー性皮膚炎の一番の特徴は「かゆみ」です。
かゆくてたまりません。大人でも我慢はできないぐらいかゆみをともないます。
特に子どもは力強くかくので、血が出るまでかいてしまい、皮膚を傷つけてしまい悪化させてしまいます。
自分でかくことができない乳幼児などは、体や顔をこすりつけることでかいたりします。
この痒みさえなければ皮膚も傷つけないんですよね。したがって肌も汚くならないんです。小さい頃は痒くならないように汗をかかないようにできるだけしていました。扇風機を一晩中回す、クーラーの部屋にできるだけいるなどなど無駄な努力をしてましたね。人間汗をかかないようなんてできないんですよね。それよりも汗をかいても痒くならない、そんな強い肌を作らないといけないと思います。
アトピー性皮膚炎治療 ガイドライン2005 重度の定義
アトピー性皮膚炎治療 ガイドライン2005 を読んでみました。
何回かにわたり内容を紹介できればと思います。
時間のある方はアトピー性皮膚炎治療 ガイドライン2005を読んでみては如何でしょうか。そんなにページ数は多くありません。十数ページ程度です。
それによると18歳以上の有症の方は少ないものの、その症状は比較的に重いと言う結果がでています。
また、アトピー性皮膚炎の重度は以下のように定義されています。
軽症:面積にかかわらず、軽度の皮疹のみみられる。
中等症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満にみられる。
重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満にみられる。
最重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上にみられる。
当時の自分をこれにあてはめると最重症に分類されたと思います。
皮膚機能異常の補正として適切なスキンケアが必要と述べられています。
スキンケア(異常な皮膚機能の補正)
1.皮膚の清潔
毎日の入浴、シャワー
●汗や汚れは速やかにおとす。しかし強くこすらない。
●石鹸・シャンプーを使用するときは洗浄力の強いものは避ける。
●石鹸・シャンプーは残らないように十分にすすぐ。
●痒みを生じるほどの高い温度の湯は避ける。
●入浴後にほてりを感じさせる沐欲剤・入浴剤は避ける。
●患者あるいは保護者には皮膚の状態に応じた洗い方を指導する。
●入浴後には、必要に応じて適切な外用薬を塗布する。
2.皮膚の保湿・保護
保湿・保護を目的とする外用薬
●保湿・保護を目的とする外用薬は皮膚の乾燥防止に有用である。
●入浴・シャワー後には必要に応じて保湿・保護を目的とする外用薬を塗布する。
●患者ごとに使用感のよい保湿・保護を目的とする外用薬を選択する。
●軽微な皮膚炎は保湿・保護を目的とする外用薬のみで改善することがある。
3.その他
●室内を清潔にし、適温・適温を保つ。
●新しい肌着は使用前に水洗いする。
●洗剤はできれば界面活性剤の含有量の少ないものを使用する。
●爪は短く切り、なるべく掻かないようにする。
(手袋や包帯による保護が有用なことがある)
アトピー性皮膚炎のメカニズム
アトピー性皮膚炎の方は生まれつきセラミドが不足しており、その為水分が失われて乾燥した肌となり、外部からの刺激に弱くなっています。
つまり、皮膚のバリア機能の低下がアトピー性皮膚炎の重要な要因となっています。
また、アトピー性皮膚炎の患者さんは、健康な人より汗が出にくいこともわかっています。
発汗が不足すると皮膚の角質の水分量が減りバリア機能が低下します。
また発汗が不足すると皮膚の温度が上がり、かゆみが増えて湿疹がひどくなります。
寄生虫とアトピーは関係ある?
今日は、ちょっと難しい話になりますが、でも興味深い話をします。
たぶん、「へぇ」って思うんじゃないかなぁ。
では始めます。
昔に比べるとアレルギーも解明されて来ていますね。
アレルギー反応ってどうして起こるのかご存知ですか?
しっている方も多いと思いますが、知らない人のために話させてください。
アトピー性皮膚炎はアレルゲンが原因でアレルギー反応により引き起こされています。アトピー性皮膚炎のアレルゲンには、ダニ、ハウスダスト、牛乳・大豆・卵黄などがあります。ちなみに花粉症のアレルゲンとしてはスギ、ヒノキ、ヨモギなどの花粉などがあります。なんとなくアレルゲンが分かって頂けたかと思います。
このアレルギー反応というのは、肥満細胞(マストセルと言うそうです)が化学伝達物質を放出するときに起こります。化学伝達物質とは何かと言うと「ヒスタミン」や「セロトニン」「ロイコトリエン」などだそうです。この肥満細胞は身体のあちらこちらに居るそうでですよ。
肥満細胞から「ヒスタミン」や「セロトニン」が粘膜や皮下に放出されると、気管支では「ゼン息」と呼ばれ、鼻では「花粉症」呼ばれ、そして皮膚で起こると「アトピー性皮膚炎」という病名になるそうです。
そう、勘の良い人なら分かったかもしれませんが「ヒスタミン」や「セロトニン」が放出されなければアトピーが起こらないと言うことになりますよね。
では、「ヒスタミン」が放出される原因は何でしょうか。
それは先ほど説明したアレルゲンが原因です。
でも昔はアトピー性皮膚炎も花粉症も無かったのですよね。
今日の本題に入りますと、ではなぜ昔はアトピー性皮膚炎も花粉症もなかったのか?
実に興味深い説があります。
下のグラフを見てください。

寄生虫が居なくなって来た時期とアトピー性皮膚炎の患者が増加して来た時期が合致しているんですね。
実に興味深いでしょう。
腸に居た寄生虫によりアレルゲンへの反応が抑えられていたと言う説が「清潔はビョウキだ」の著者である藤田紘一郎先生のお話であります。
妊娠中の食事が影響する?
アレルギー体質の遺伝する確率は下記になるそうです。
1.両親がアトピー性皮膚炎体質の場合:60~80%
2.片方の親、特に母親がアトピー性皮膚炎の体質の場合:50~60%
3.両親のどちらもアトピー性皮膚炎体質でない場合:15~20%
私の両親のどちらもアトピー性皮膚炎でなかったので、私は5分の1の確立でアトピー性皮膚炎になったということになります。
すべてがこの上記のような確立ではないと思いますが、あくまでも統計的にみれば上記のような数値になるのでしょう。
アレルギーの発症は、上記の数値のように両親の遺伝によりある程度は左右されてしまいます。
ただ胎児期・乳児期・幼児期を通じて、環境の中の多くの要因にも、発症が影響されていることも近年わかって来ています。
母親の食べた食物や生活環境の中の物質に影響されアレルギーを発症したりします。
胎児は妊娠後期から自分で抗体をつくりだします。
そのため、妊娠後期からは卵・卵製品、牛乳、乳製品、鶏肉などを控えめにした方が良いそうです。
またダニやハウスダストからアトピー性皮膚炎を起こさないためにも生活環境を清潔にしておきましょう。
また産後、母乳育児をする場合は、高カロリー、高脂肪、高糖分、卵、牛乳、乳製品などを多く食べることで、アレルギーが発症しやすくなるので注意が必要です。

